パッシブ住宅について

2011.09.30

室内に暑い風が通っても、壁からの冷幅射で涼しく感じさせることができました。前日の夜が冷えていれば、翌日も昼過ぎくらいまでは、その冷幅射の効果は続きました。ただ残念なことには、昔の隙間だらけの建物では、冬は極端に寒くなってしまったのです。その寒さ対策のために、日本の家は冬向きの家になり、ついには、現在見られるさまざまな欠陥を抱えてしまったのです。その欠陥を乗り越えるためには、小手先の技術ではなく根底から考え方を変換する、すなわち、冬の家から夏の家への大転換が必要だとこれまでも述べてきました。もちろん、冬寒い家を指向するのではなく、夏の性能をベースに家づくりの技術を組みたて、その上に、冬も暖かくなる工夫を加えるのです。そのための基本が、土壁の持っている二つの性能をパッシブソーラーハウスに組み込み復活させることです。パッシブ住宅は、四つのサイクルから成り立っています。(1)熱を集める(2)熱を分配する(3)熱を蓄える(4)熱を出す。この一連のサイクルを上手に建築的手法で成り立たせるわけです。もちろん、夏は夜の冷気など涼しい熱、冬は太陽熱などの暖かい熱が対象です。このサイクルにより、夏は夜間の涼しさを日中にとどけ、冬は昼間の暖かさを夜にとどけることができます。その結果、建物内の夜と昼の温度差が少なくなります。

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