中廊下式は戦前に開発された住宅地であれば今も時に見かけるから覚えのある読者も多いと思うが、木造の和風住宅の玄関の脇に小さな洋館というか洋間が合体されているのが外観上の特徴で、中に通されると。その洋館部分には、ジュータンが敷かれ、テーブルが置かれ、天井からはしゃれたランプが下がり、作り付けの書架には硬い本が並べられ、応接間として見栄っぽく使われているのがわかる。そして、洋館の脇には板敷きの暗い中廊下が奥に向かって走り、その南側には、伝統の作りのお座敷、家族の居間、寝室が並び、北側には使用人部屋、台所、便所、風呂が並ぶ。
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中廊下を通路として、その南北に各室を分離配置したことから中廊下式と呼ばれる。中学校の先生とか、会社の部長さんとか、役所の課長さんとか、そういう人がこの形式を好み、爆発的に広まった。即日当たりの良い南側に家族の居室をもってきた(それまでは客用の座敷が南側を占拠)。個中廊下のおかけで他の部屋を通り抜けずに移動できるようになり、プライバシーが高まった。普通の住宅に初めて洋間が組み込まれた。という点が歴史的には評価されている。