目標にしたい経営者像の1つ

2011.11.18

高性能なコンピュータを使った投資分析も、GEキャピタルの強さの1つです。例えばアメリカの年金基金が運用委託先を選ぶ場合に、何を最重要視するでしょうか。おそらく、年金拠出者に年金の運用状況を早く、正確に報告することではないでしょうか。GEキャピタルはこの点を克服するために、巨大なコンピュータセンターを建設し、ほぼリアルタイム運用結果を年金基金にフィードバックできる体制をとっています。日本でも、年金基金の運用を不動産会社に任せろという要望が業界からあがっていますが、ただの不動産会社には投資分析と運用結果のフィードバックなどできるはずありません。

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この点が、不動産投資といえば不動産を買うことしか頭にない日本と、マネーマネジメントの経験を積んできたアメリカとの大きな違いです。GE本体のCEO(最高経営責任者)は、口癖のように「市場経済は最良の薬である」と言っています。また、日本通といわれるGEキャピタルのCEO、ゲーリー・ウェントも、「不動産投資ビジネスで最も重要なファクターは、市場原理に基づいた適正なキャッシュフローと立地条件である」と言いきっています。この2人の発言は、市場で生きていこうとする日本人の金融・不動産プレーヤーのハートを揺さぶるほど真意をついています。まさに目標にしたい経営者像の1つだと思います。不動産がわかる金融プレーヤーを目指すのであれば、目標はあくまでGEキャピタルです。彼らは、日本ではそれほど目立った活躍をしていませんが、それだけ日本にはいい資産の売り物が少ないのでしょう。しかしアメリカの金融プレーヤーはタフな連中ばかりです。いつか日本の金融においてもメジャーな存在になることでしょう。いまからGEキャピタルについてはよくウォッチしておきたいところです。